とりゅふの森

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ITエンジニアの働き方はこの2020年でどう変わったの?

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こんにちは、2020年も12月になりましたので、この1年間のITエンジニアライフを振り返りたいと思います。

今回のテーマは、こちら!

 

「ITエンジニアの働き方はこの2020年でどう変わったの?」

 

ITエンジニア職を目指す学生さんや、非エンジニアでもこの社会状況の中、キャリアチェンジを考えている方々に向けて、いちITエンジニアとして会社で働く僕の働き方の変化について、ご紹介したいと思います。

 

 

リモートワークの始まり 

僕の職場は、1000人規模の事業会社です。ITエンジニア以外にも、営業、企画、事務職、様々な方々が働いています。そんな僕の職場も、今年の2月あたりから一部の条件に当てはまる社員に対して、リモートワークが許可されました。エンジニア職、企画職、事務職等関わらずです。そして社内ネットワーク、設備の整備が進み、4月には僕の所属する開発部では完全にリモートワークの体制になりました。

それから約8ヶ月がたった今でも、未だに開発部全体は完全リモートワークで仕事を続けています。

今までは当たり前のように朝早く起き、都内の満員電車に揺られ、都内の大きなビルの長いエレベーターを上って、オフィスの自分の席で仕事をしていた僕ですが、もう職場なんてなくてもいいんじゃないか、そう思えてしまう時代が来ました。

 

僕達ITエンジニアがリモートワークでも仕事ができているわけ

PC一つあれば場所にとらわれず仕事ができるじゃん

イメージ通り、ITエンジニアはPC一つあれば、とりあえず仕事ができます。職人さんのように専門的な道具と作業場が必要でなければ、店舗に立って不特定多数のお客様に対して接客をするような仕事ではないのです。

自宅にPCを置くデスクさえあれば、VPN(Virtual Private Network)を介して社内システムに接続したり、クラウド上にあるデータやサーバを用いて開発をしたり、自宅にいたとしても、オフィスにいたときと同等の仕事ができます。僕の場合は自宅にPC用のディスプレイが2台あったり、ゲーミングキーボードもあったりと、下手したらオフィスで仕事するよりも快適な環境が整っていたりします。ITエンジニアはPC好き、ゲーム好きの方々も多いので、実は自宅で仕事するほうが環境が整っていた、そんな声もありました。

Google MeetやZoomなどのコミュニケーションツールが発達してきたから

ITエンジニアとはいえ、僕は仕様書通りのコードを書くプログラマーというわけではないので、ほぼ毎日ミーティングがあります。同じ開発部内のミーティングもたくさんありますし、営業や企画部とのミーティング、ペアプログラミング、新人育成のためのミーティングなど、やることはたくさんです。

従来はオフィス内の会議室を予約し、時間になったら席を立ち、自席とは別の会議室、下手したら違うフロアの会議室まで移動するのが当たり前でした。しかし今は、Google Meetや、Zoomなどのオンライン会議ツールを利用し、ミーティングを行っています。声や映像でコミュニケーションを取れるのはもちろん、PCの画面を共有し、資料を共有したり、作業手順を共有したりと、離れていてもまるで隣り合わせで仕事しているような感覚でコミュニケーションを取れるようになりました。

普段はSlackやChatworkといったサービスで文章のコミュニケーションを取り、実際にシステムの要件や進捗を確認する会議だったり、毎朝の朝会、スクラム開発のイベントなどは、実際に声でコミュニケーションを取ることで、自宅にいながらもチームとしての開発は何不自由なくできるようになりました。

 

たまたま会社がリモートワークを推進できる会社だったから

ITエンジニアと言っても、その働き方は多岐にわたります。僕のように自社にサービスを持つ会社でいち開発として働くエンジニアもいれば、お客様から依頼された仕事を自社に持ち帰り開発する人、客先常駐で働く人、様々です。僕も前職は客先常駐で業務委託として働く、SIerでした。

当然リモートワークが可能かどうかは、ここの会社の判断があります。セキュリティ的なリスク、環境面での都合、そもそもめちゃくちゃブラックだからリモートワークなんて認めない、できない会社の理由も様々でしょう。客先常駐で働く方々がリモートワークできるかどうかは、その働き先の会社次第です。

前職の人とリモートワークについて話す機会があったのですが、やはり「会社としてはリモートワークを推進している、ただし原則客先のルールに従うこと」だったようです。その会社の金融系の現場などで働く人達は、現場のルールが厳しく、なかなかリモートワークに切り替えることができないのが現状、とのことでした。場所によってはリモートワークを許可され、貸与ノートPCが準備できるまでの期間は無理して出社せず、自己学習してくださいとの支持があったとか。

逆にリモートワークで不便だなと思うこと

大きなホワイトボードがほしい

個人的には自宅にホワイトボードがないのがやや不便だと感じています。よく会議室でシステムの設計図とか業務フローを会話しながらその場で図に書いていたのですが、リモートだとなかなか難しい。Google Jamboardなどのオンラインボードサービスもありますが、マウスだとなかなか上手く書けない。まだまだアナログ人間な部分はありました。

デジタルで絵を描くのが好きなメンバーは、ペンダブを用意してメモを取ったり図を書いたりしているみたいです。残念ながら僕にはその才能はありませんでした。ペンタブ、買おうかな。。

雑談が減った

オフィスでみんな並んで仕事していると、当然雑談は生まれます。出社してから始業前、昼休み、就業後はもちろん、一人黙々とPCをに向かってコードを書いているときに急に後ろから背中を叩かれ、どうでもいい話をされる、そんな日常が当たり前でした。

ところが今ではオンラインミーティングの場を設けて会話することを除いて、基本的に雑談というものは発生していません。四六時中通話しているわけではないので。かと言って、ちょっと話したいことがあるから通話しよ、なんてなりませんよね?ましてや開発部外の人たちとの交流なんか激減しました。開発部と企画部の何気ない雑談から、ビジネスに対するソリューションが生まれたり、システム改善しないといけないことが見つかったりするので、必ずしもリモートワークが完璧、もう二度と出社しないとは言い切れないのが現状です。

 

2021年のITエンジニアの働き方はどうなるんだろう?

僕は今の社会状況が落ち着いても、このままずっと落ち着かなくても、僕達の働き方は変わらないと考えています。

ITエンジニアを始め、一部の職種ではオンラインでも最低限のパフォーマンスが発揮できることが検証された今、わざわざコストをかけて毎日オフィスに呼び戻す必要はないのではないかと思います。ただ対面のコミュニケーションから生まれるビジネスもあるので、必要なときに出社、基本はリモートワーク、そんな働き方が生まれるのでははいかと考えられます。

これからITエンジニアを目指す方々に向けて

今回ご紹介した内容は、あくまでも僕一個人の環境ではありますが、概ねITエンジニアは今の社会状況でも、家にいながらでも不自由なく仕事ができる数少ない職種だと思います。今の社会状況をプラスに考えると、対面での仕事は減ったが、リモートでの仕事は急増し、ますますシステム開発、運用の需要が高まってきているのではないでしょうか。実際に子育てや介護を平日にしながら、リモートワークをして、仕事と家庭を両立されている方々もたくさんいます。こんな今だからこそ、ITエンジニアとして働くことはたくさんのメリットがあります。ぜひ僕たちの世界へと足を踏み込んでみてはいかがでしょうか?